東北スタンダードマーケット
オリジナルアイテム
東北スタンダードマーケット
オリジナルアイテム
青森県八戸市
南部裂織 kofu
「綿」は寒冷地での栽培が難しく、輸入原料があまりなかった時代の東北では、高級品として大切にされてきました。着古した服を裂き、もう一度織る「裂織(さきおり)」は、そんな時代背景から生まれた青森県南部地方の手仕事です。
南部裂織工房の井上澄子先生は、「私の三人の子どもたちが着られなくなった服がもったいなくて捨てられなかった。その時に裂織という技術と出会った」といいます。着古した服や布を手で裂き、細長い糸状にしたものを毛玉の様に丸めて保存します。それを次の服や、日用品を作るのに再利用したといいます。
「kofu」は井上先生が大事にしている100年前に織られた裂織のコタツ掛けがモチーフになっています。赤・黄・緑・紺の色が織り重なり、タイムレスに暮らしに馴染むパターンです。
青森県弘前市
津軽こぎん刺し
その昔、東北では綿は高級品とされ、庶民は麻の服しか着ることができませんでした。津軽地域の厳しい寒さを凌ぐため、防寒として麻で作られた「小布(こぎん)」に刺し子をしたことから「津軽こぎん刺し」は生まれました。
次第にただ刺すだけでなく模様の美しさを求めるようになり、様々な刺し子模様が生まれました。奇数の織目に針を通す法則ができあがり、単純な音階で無限のメロディーを生み出す音楽のように、600パターンを越える幾何学模様が考案されてきました。
刺し子模様は美しいだけではなく、表面が複雑な模様であるほど、裏面の意図はモコモコと厚く絡まり温かさに繋がります。厳しい冬を乗り越えるための「実用」と、模様としての「美しさ」を両立させた、津軽地域の暮らしの知恵です。
宮城県石巻市
三輪田窯
かつて仙台藩の市民の生活雑器として親しまれてきた堤焼(つつみやき)。現在、唯一残る窯元「堤焼乾馬窯(けんばがま)」で修行を積み独立した亀山英児さんは、周囲を海・川・山に囲まれた石巻市三輪田地区の土地に魅了され、三輪田窯を開窯しました。堤焼きが大切にしてきた「その土地の素材を使う」教えを継承し、工房近隣から採取した土・石・貝殻を素材とした器を作っています。
かつて石巻の漁師が、漁船の上でお酌をしていたエピソードから生まれた、そこが広く先すぼまりの形。倒れにくく、どっしりとした安定感が特長の器です。裏を見ても愉しめるよう、波の波紋を焼きしめました。器を彩る釉薬(うわぐすり)は手描きの波紋と海鼠(なまこ)の2種類。色・形・素材すべてが土地風土を凝縮して結晶した、道具としての器です。
宮城県白石市
白石拓本紙子
石碑などに濡らした和紙を貼り、その上から角をつけて凹凸をうつし取ることを「拓本を採る」と言います。今では馴染みがない方法ですが、昔は拓本採りの愛好家がいた時代もありあました。
その愛好家の一人、佐藤忠太郎氏が始めた工房が佐藤紙子工房です。白石市は最高級和紙の産地で、宮廷に納められているほど。佐藤紙子工房は、白石和紙をより身近に使えるようにという想いから、拓本採りに染めの工程を加えて「拓本染め」という技法を編み出しました。
模様が彫られた版木に和紙を叩きつけ、近隣の山で採れた天然染料で色をつけています。版木は先代から同じものを使い続けているため、角が丸くなり、欠けもしますが、それこそが持ち味。カスレもそのままに写し取る拓本染めの揺らぎをお楽しみください。
山形県山形市
編み立てリネン
麻は「チクチクした肌触りが苦手」という印象を持たれがちですが、実はチクチクしやすいのはラミーやヘンプと呼ばれる植物で、リネン(亜麻)は滑らかな肌触りを持ちます。フランス語では「Lin(ラン)」と呼ばれ、ランジェリーの語源と考えられているほどで、素肌にとって快適な素材なのです。
しかし、リネン生地には伸縮性がないという欠点があります。山形市の「株式会社ケンランド」は、独自の技術でリネンをニット状に編み立てることに成功した、世界的にも珍しいメーカーです。その技術力を活かし、普段づかいしやすい丈の靴下を作りました。
夏は一枚で、冬は重ね履きのインナーとして、一年を通して活躍します。擦れやすいつま先・かかとを中心にポリ素材を使い、肌に当たる部分は全てリネンで仕上げました。
山形県米沢市
ぽっぽ
サルキリと呼ばれる大きな刀で木取りをしていく「笹野一刀彫」。山形県米沢市のお寺「笹野観音堂」にお供えされたことで発祥し、1000年近く伝わってきた技法です。
江戸時代に一刀彫で鳥の姿を彫刻する工人が現れ、それに絵付けをして子どものおもちゃとなりました。紐で背負ってままごとをしたそうですが、当時は背中から邪気が入るとされていたので、魔除けとして背守りの役割も果たしていました。
「ぽっぽ」がアイヌ語で「玩具」の意味を持ちます。今では山形県を代表する工芸品となった笹野一刀彫ですが、江戸時代当時の「ぽっぽ」は素朴な表情をしており、きっと蝦夷が森の中でお遊びで作ったのではないか、などと想像が膨らみます。工房で発見した当時の資料を元に、雄・雌のつがいのぽっぽを復刻しました。
宮城県仙台市
常盤型染
明治から昭和にかけての仙台市では、「常盤紺型(ときわこんがた)」と呼ばれる生地を使った着物が親しまれていました。九州で流行していた「絣織(かすりおり)」の技法が東北に入ってこなかったために、絣のような模様を染めの技法で真似た型紙のことです。細かな絣模様を染めで表現するために、型紙はとても精密なものとなりました。今では着物を着る人が少なくなりましたが、明治時代から仙台市に工房を構える「名取屋染工場」には、800枚を超える常盤型紙が残っています。東北スタンダードでは、その中から居間の生活に取り入れやすい意匠のものを復刻し、手ぬぐいやハンカチに仕上げました。絣を彷彿させる独特のかすれ・にじみ具合も味わいのうち。表裏が綺麗に発色する注染技法で染め上げました。
宮城県南三陸町
東北の手仕事と福祉
のぞみ福祉作業所は、様々な障がいを持つ人が集まる施設です。分解するのが好きな人、体を動かすのが好きな人、絵を描くのが好きな人など、それぞれが長所・短所を持ちながら過ごしています。
東日本大震災の復興支援として寄贈された紙漉き機をきっかけに、この作業所で新たな仕事が生まれました。それが「NOZOMI PAPER®」です。
全国から届く牛乳パック・新聞紙などを分解し、水に溶き、もう一度紙に漉きなおす作業を分担しながら行っています。全ての工程に手仕事があり、一つのものづくりを通して協同する姿に共感し「東北の手仕事と福祉」というレーベルを立ち上げました。
NOZOMI PAPER®に東北の郷土玩具を活版印刷したカードなど、様々なプロダクトを生み出しています。
素材:綿100%
企画:東北スタンダードマーケット
製造元:南部裂織工房「澄」
販売元:株式会社金入 青森県八戸市卸センター2-4-12
◯手洗いを推奨いたしますが、ネットに入れて洗濯することもできます
素材:陶器
企画:東北スタンダードマーケット
製造元:三輪田窯 亀山英児
販売元:株式会社金入 青森県八戸市卸センター 2-4-12
◯電子レンジ・オーブン・食洗機はご使用なさいませんようお願い申し上げます。
素材:麻布・木綿糸
企画:東北スタンダードマーケット
製造元:弘前こぎん研究所
販売元:株式会社金入 青森県八戸市卸センター 2-4-12
◯手洗いを推奨いたしますが、ネットに入れて洗濯することもできます。
※印鑑ケース・がま口は洗濯不可
素材:和紙・染料・蒟蒻糊
企画:東北スタンダードマーケット
製造元:佐藤紙子工房
販売元:株式会社金入 青森県八戸市卸センター 2-4-12
◯水洗いはできません。色の濃いものと一緒に使わないようご注意ください。
素材:リネン90%,ポリエステル9%.ポリウレタン1%
企画:東北スタンダードマーケット
製造元:株式会社ケンランド
販売元:株式会社金入 青森県八戸市卸センター 2-4-12
◯ネットに入れて洗濯機にかけられます。洗い初めはわたくずが出ますが、次第に落ち着いていきます 。
素材:コシアブラ100%
企画:東北スタンダードマーケット
製造元:笹野民芸館
販売元:株式会社金入 青森県八戸市卸センター 2-4-12
◯水がかかると尾の部分の巻きが戻ってしまうためご注意ください。
素材:綿100%
企画:東北スタンダードマーケット
製造元:名取屋染工場
販売元:株式会社金入 青森県八戸市卸センター 2-4-12
◯濃色のものを洗濯する際、色移りする可能性がございますのでご注意ください。
素材:再生紙100%
企画:東北スタンダードマーケット
製造元:NOZOMI PAPER Factory
販売元:株式会社金入 青森県八戸市卸センター2-4-1