翁知屋
形も文様も全体的にシンプルに作られたぐい呑み。
栃の木を使い、黒と朱に塗ったものと、拭きうるしをしたもの3種類用意しております。
黒と朱の仕上げは、【花塗り】とよばれ、最後に刷毛塗りのみで仕上げる、大変難しい技法です。木目は栃の木の渋く美しい木目を活かし、拭き漆とよばれる漆を拭き取る技法で仕上げています。
栃ぐいのみは、口当たりをまろやかに感じるように飲み口を反らして、木地がつくられております。
純米・大吟醸などの美味しい日本酒の器として、また、黒や朱の花塗りは、どぶろくや濁り酒を見栄えが華やかに引き立たせてくれます。お酒をいれる片口やおつまみ入れなども一緒に並べると、晩酌の時間をよりいっそう楽しめます。
このぐいのみで落ち着いたお酒の時間をお楽しみください。
●秀衡塗とは
平安時代末期に平泉で栄えた奥州藤原氏第3代当主・藤原秀衡が京より職人を招来し、平泉地域特産の漆と金をふんだんに使い、器を造らせたのが起源とされています。
秀衡塗は、堅牢な本堅地下地を用い、加飾は「古代秀衡椀」を基本として製作。菱形と短冊形に切った金箔を源氏雲の上に組み合わせ装飾した紋様は【有職菱紋】とよばれ、隙間には、【子孫繁栄・豊作】の願いを込めた縁起の良い草花が、自由でのびのびとした漆絵で描かれているのが特徴で、素朴ながら華麗な味わいを見せます。
明治時代より代々漆器業を営んできた翁知屋。世界遺産 中尊寺金色堂のお膝元で「秀衡塗」を代々継承しながら、新たな漆芸の可能性をも模索し続け、試行錯誤を重ねながら、日々製作・開発を行なっています。
作り手 | 翁知屋(おおちや) |
産地 | 岩手県西磐井郡平泉町 |
サイズ | 直径5.2cm×高さ5cm |
素材 | 木材( 栃)・漆 |
お手入れ |
食器洗剤使用できます。 |
ご注意 | 食器洗い機、電子レンジ等、電熱で高温になる中に入れる事はやめてください。 |
HP | https://ochiya.jp/ |