大槌刺し子
大槌の元気なお母さんから
ひと針ずつ、想いを込めて。
生成りの生地に、草木染めの柔らかな風合いの糸で刺す、大槌刺し子の刺し子キット。
針に糸をとおし、刺し進めているとき、出来上がったあとに、大切に使うとき、 いつも穏やかで優しい気持ちになりますように。 そんな願いを込めた大槌刺し子、はじめてのふきんキットです。
[キットの内容]
・糸:刺し子糸(草木染)* 糸は、ログウッドブルー、ベージュグレー、ラベンダーパープルのいずれか1色をお選びください。
・布:図案印刷済みの晒し木綿
・説明書
[ご用意いただくもの]
・木綿糸
・はさみ
・針(刺し子針または縫い針)*刺し子糸は通常の糸よりも太いため、刺し子針がおすすめですが、針に糸が通れば、縫い針でも問題ありません。刺し子糸は手芸店などで購入できます。
刺し子をはじめるときの一歩めが、下書きです。伝統の文様や好きな柄を刺すときには、手作業で生地に製図し、下書きをしていきます。この製図と下書きができれば、刺し子の工程が8割終わったと考えていいほど、手間のかかる作業です。みやびふきんキットには、晒しにすでに下書きが印刷してありますので、付属の説明書を見ながら、すぐに刺しはじめることができます。初めての方でも、気軽に刺し子の楽しさに触れていただけます。
みやびふきんキットの晒しには、ノンホルマリンの工程で製造された安全性に配慮した晒しを使用しているため、生成りの自然な色をしています。
刺し子糸は、ログウッドブルー、ベージュグレー、ラベンダーパープルの3色。上品で心落ち着く色合いは、草木染めならでは。
また、「変わり花十字」という柄は、運針で規則的に刺していくだけで華やかな柄が刺せるので、初心者の方でもお楽しみいただけます。
キットの箱は、完成するまでは、刺している途中のふきんをしまっておく箱として、 完成した後は、お針箱や、そのまま大切な方への贈り物としても使えるようにこだわりました。
<大槌刺し子プロジェクト>
東日本大震災により、町や大切な人、家、仕事を奪われ、綻んでしまった大槌という町を「刺し子」を通してもう一度、繕い補強し、みんなが誇れる美しく、たくましい町にしていきたい。2011年6月、大槌町発、一歩を踏み出した女性たちによるプロジェクト。避難所生活で仕事や家事などの役割を失ってしまった女性たちが、「何かをしたい」という思いからはじまったのが、避難所とういう限られたスペースで、針と糸、そして布さえあればできる「刺し子」の制作でした。
刺し子は、かつて貴重だった布地を繰り返し補修し、長く大切に使う生活の過程で発達した文化。特に東北では、厳しい寒さを凌ぐために、布を何枚にも縫い重ねて保温をする独自の技術が広まり、時代の流れの中で形を変え、糸目を重ねて美しい模様を描き出すものへと変化をしてきました。
もともと収入を得るための仕事ではなく、母が大切な家族のことを思い施した手仕事である刺し子。お母さんたちが生きがいを見つけ、元気に輝けば、家が明るくなり、地域が変わる。岩手県大槌町の女性たちが日本の伝統手芸である「刺し子」を、布地の上にひと針、ひと針ほどこすことで、手仕事のぬくもりを伝えています。
作り手 | 大槌刺し子 |
産地 | 岩手県大槌町 |
サイズ | 縦約36×横約33.5cm(出来上がりサイズ) |
素材 | 綿100% |
お手入れ | - |
ご注意 | - |
HP | https://sashiko.jp |