花巻人形工房
2019年に花巻市博物館で開催されたテーマ展「花巻人形 ー菊池コレクションを中心に」の図録です。菊池さんが長年にわたり蒐集されたコレクションをが収録されています。伝統的な型起こし技法や昔ながらの材料を用いて作られる愛らしい作品の数々は、花巻人形をよく知る菊池さんだからこその出来栄えです。
花巻人形は岩手県花巻市の郷土人形で、江戸時代から続く東北三大土人形(堤・花巻・相良)の一つです。桜の花びら模様と赤・藍・緑色などが特徴で、底には和紙が貼ってあり小石や砂を入れてあります。軽く振るとカシャカシャと音がして、子供の玩具だったことがわかります。他の産地に比べ、鮮やかな色彩で大きく躍動感があり、笑っている人形が多く見られます。
長く楽しんでいただくために
花巻人形工房では、昔ながらの原材料(胡粉や岩絵具・染料・膠など)と技法(型合わせ)にこだわって復元しているため、絵付が紫外線や空調設備などの影響を受け易く、繊細な人形です。お買い上げいただいた花巻人形を長く楽しんでいただくためには、直射日光や蛍光灯などの強い光線を避けていただき、エアコンなどの風が当たらない場所に飾っていただく必要があります。
また、時節の飾り物ですので、飾る期間を1か月程度にとどめ、人形の入れ替えをし、収納するときには、布に包んで箱に入れるなどして保管することをお勧めいたします。
昔の生活環境は、部屋の空気の出入りが多く、炊事の際に出る水蒸気などで湿度が保たれていたと思われますが、現在の生活空間は高密度に保たれて、エアコンなどによって空気の乾燥が大きく、岩絵具や膠などを使っている絵付にひび割れや剥離をもたらす恐れがあります。これらのことにご配慮いただき、末長く花巻人形をお楽しみくださるようお願いいたします。
作り手 |
花巻人形工房 菊池正樹 |
産地 |
岩手県花巻市 |
素材 |
土人形 |
サイズ |
本 横:182mm 縦:182mm ページ数:80 福助 幅:50mm 奥行:35mm 高さ:45mm |
ご注意 |
※一つ一つ手作りで絵付していますので模様や表情、大きさに個体差があります。 ※とても繊細な商品のため環境により変化の度合いが異なります。 |
お手入れ | 本文の「長く楽しんでいただくために」をご参照ください。 |
HP | https://hanamaki-ningyo.stores.jp/ |