ふだんづかいの漆器 - 秋田・川連塗 寿次郎
吐く息も白くなり、寒さがひとしお
身にしみる頃となりました。
東北では初雪の便りが次々と届きます。
年の瀬を迎え、家族みんなで食卓を囲むことが多くなるこの季節。
私たちの生命力のもととなる
“食”のうつわに目を向けてみてはいかがでしょうか。
今回、#tohokuruがおすすめするのは
あたたかい食事をあたたかいまま美味しくいただける
ふだんづかいにぴったりな漆塗りのうつわです。
お椀や箸、酒器などのふだんづかいしやすい漆器をご用意しております。
塗りの厚さと堅牢さに定評のある川連漆器の工房
『秋田・川連塗 寿次郎』のうつわとともに、厳しい冬を楽しんで参りましょう。
ふだんづかいの漆器 - 秋田・川連塗 寿次郎フェア
2021年12月9日(木) 〜 12月19日(日)
毎日のうつわに漆器を。
陶磁器やガラスに比べてとても軽く、口当たりがやさしい漆塗りのうつわ。
天然の漆には菌の繁殖を抑える抗菌作用があるため、昔からおせち料理の重箱としても使われてきました。あたたかいお料理を美味しいまま食べられる保温性も嬉しい特徴。熱いものを注いでも手には熱さが伝わりにくく、お子さまやご高齢の方でも安心してお使いいただけます。
漆器をふだんづかいできるもうひとつの理由は、その丈夫さとお手入れの簡単さ。
使った後はぬるま湯で洗って柔らかい布で拭きあげます。漆器は使い込むことで磨かれ、艶が増すため、毎日使うことが長持ちするコツ。年月がたつと共に漆の美しさが際立ってきます。
少しの思いやりで一生もののうつわを育てることができる、身近な工芸品です。
良い物を大事に使う、川連漆器のこと。
秋田県の雪深い湯沢市川連地区で生まれた、
800年の歴史を持つ国指定伝統的工芸品『川連(かわつら)漆器』。
武士や農民が刀の鞘・弓・鎧など武具の漆塗りを内職としたことが始まりとされています。江戸時代後期には他国に販路を開き、多くの漆器工芸品が作られるように。沈金、蒔絵の装飾も加わり近代では漆器の産地として地域経済を支えました。
お正月のおせちにぴったりな隅切り形の小重です。
川連塗りの特徴はその堅牢さと、厚い仕上げの美しい塗り。
東北の木地素材を上下の衝撃に強い「横木取り」をし、時間を掛けながら燻製乾燥させる技法が用いられています。これにより割れの原因となる狂いや歪みが軽減し、防腐や防虫の効果がある強い木地に。
https://tohokuru.jp/collections/jyujiro_2021/products/2-ak01-07
椿の花を横から見た形に似ていることから「椿皿」と呼ばれる伝統的な器
そして「花塗り」と呼ばれる、漆の流れ方を予測しながら、上塗りをたっぷりと塗ったまま光沢よく仕上げる川連塗独自の技法。「味覚」だけでなく、厚い仕上げの花塗りならではの「触感」や光沢の美しさといった「視覚」でも食事を楽しむことができます。
https://tohokuru.jp/products/2-ak01-19
秋田・川連塗 寿次郎
川連漆器の産地、秋田県湯沢市川連町に工房を構える「秋田・川連塗 寿次郎」。
昔から作られる物を今の時代の生活に受け入れられるよう、作品では無く、生活の器として、ふだんづかいで末永く使ってもらえるものづくりをしています。素材や材料は昔ながらのものを用いながらも、川連漆器製造の技法やデザインの向上を目指す工房です。
外側は無塗装で秋田杉そのままの肌、内側は赤みを帯びた漆で塗り仕上げの曲げわっぱ。寿次郎の小判型弁当箱。
漆器はその土地から生まれ、その土地で愛用されるものでした。
そんな本来の漆器のあり方を次世代へと繋いでいくため、寿次郎ではその本質は変える事なく、変わりゆく人々の暮らしに寄り添い続ける事を目指す「不易流行」の志のもと、技の研鑽を重ね、自家栽培の漆や、一つ一つの工程を大事にした漆器づくりに取り組んでいます。
https://tohokuru.jp/products/2-ak01-20
何時の時代でも手に入る普遍的な素材で手づくりされているからこそ
修理を重ねて永く使えることも漆器の魅力のひとつ。
“良い物を大事に使う”
それが現代にこそ求められる日用品のあり方だと寿次郎は考えています。
使い込むほどに艶に深みを増す花塗りのうつわが
卓上のお料理やお酒を引き立ててくれる「秋田・川連塗 寿次郎」の漆器。
食事の楽しみや喜びを感じるふだんづかいのうつわとして、
暮らしのなかに取り入れてみてはいかがでしょうか。
https://tohokuru.jp/products/2-ak01-18 https://tohokuru.jp/products/2-ak01-29