藤木伝四郎商店
桜皮で描かれた月夜とやわらかい日々を過ごす。
秋田県仙北市角館町の伝統工芸、樺細工(かばざいく)の小箱です。
藤木伝四郎商店で永く作りつづけ、愛されています。全体は山桜の幹から綺麗に剥ぎ取った桜皮を、職人が手作業で削りと磨きを繰り返すことで、光沢とつやのある無地皮が用いられ、天部分には二羽のうさぎと桔梗が施されています。うさぎをやわらかく照らすのは、山桜の樹皮を剥いだあと、一度だけ再生する貴重な二度皮で描かれた満月です。
蓋の上部は高さが盛られ、柔らかなカーブになっています。樺細工は、桜皮の湿気を避けて乾燥を防ぐ特性と、一本の木型からつくられる技法が結びつき、高い密閉性を誇ることから、書物を入れる文箱としても広く使われてきました。こちらの小箱も文具や小物など、さまざまな収納に使用することができあます。表情豊かな桜皮で描かれた、どこか懐かしいある夜の風景が、日々にやすらぎを与えてくれます。
角館 伝四郎について?
『角館 伝四郎』は、1851年(江戸時代嘉永四年)の創業以来、七代にわたって高品質な樺細工を作り続けている「藤木伝四郎商店」のブランドです。
表情豊かな素材と、170年の伝統に裏付けられた技術力、今の空間に調和したデザインで、暮らしに華やぎを添えるもの作りを続けています。
技法・素材について
秋田県仙北市角館町に伝わる樺細工(かばざいく)。木の皮を剥ぎ、熱したコテで巻きつけるように貼っていく技法で作られます。
その中でも、「型もの」「木地もの」「たたみもの」と呼ばれる3つの技法を使いわけて製品を生み出しています。
素材である樺(かば)とは「山桜の樹皮」のことを指しますが、藤木伝四郎商店ではその他の木の素材も取り入れることで、モダンな製品を数多く生み出してきました。
今の生活に取り入れられる伝統を、お楽しみください。
作り手 | 藤木伝四郎商店 |
産地 | 秋田県仙北市角館町 |
サイズ | 縦17×横8.7×高さ4.5cm |
素材 | 桜皮、天然木(研磨仕上げ) |
お手入れ | - |
ご注意 | 樺細工の中でも研磨仕上げの製品は、お客様に素材本来の質感をお楽しみいただきたいという理由から、塗装を行なっておりません。桜皮の剥がれの原因となりますので、水に濡れないようご注意ください。また、湿気の強いところに長く置かないでください。ゆがみやひび割れ、および退色を防ぐため、直射日光に当てないようご注意ください。自然素材を使用しているため、ひとつひとつ層の出方が異なりますのであらかじめご了承ください。 |
HP | http://denshiro.jp/ |
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